ダチョウが不潔でアホな鳥だったから、
エボラ抗体ができた?
京都府立大大学院(京都府大)の塚本康浩教授が、
エボラ抗体の大量精製に成功しました。
西アフリカを中心に大流行し、
世界的な感染拡大が懸念されている、
エボラウイルス。
日本にも、いつ入り込んでくるかわかりません。
成田や羽田、関空のエボラウイルス上陸阻止は、
現状、極めて困難でしょう。
エボラウイルス。
決して他人事ではありません。
そんな、世界規模の懸念に光が差しました。
エボラウイルスの大量精製に成功
Tsukamoto Yasuhiro Professor of Kyoto Prefectural University was successful in large-scale purification of Ebola hemorrhagic fever antibodies from the eggs of ostrich.
京都府立大大学院(京都府大)の塚本康浩教授が、
ダチョウの卵からエボラウイルス抗体の
大量精製に成功、
来月12月中には海外の空港で販売されます。
塚本康浩氏は、
京都府立大学大学院(京都府大)生命環境科学部動物衛生学研究室
(Prof. Yasuhiro Tsukamoto of Kyoto Prefectural University)
の教授ですが、本格的に事業展開するための企業、
「オーストリッチファーマ」を設立しています。
ダチョウ抗体マスクが7,000万枚以上100億円!
キズの治りが早くて長命なダチョウの免疫力に着目し、
効果的なウイルスへの抗体を作れることをつきとめた塚本康浩教授は、
2008年、新型ウイルスが流行した際に、
抗体入りマスク「ダチョウ抗体マスク」を販売。
7,000万枚以上売り上げ3年間で100億円を超える大ヒット商品になりました。
マスクで3年間で100億円・・・。
すごいですね。
この「ダチョウ抗体マスク」は、PM2.5にも対応し、
99%の高い捕集率を実現。
ミクロン単位の極微少な粒、PM2.5 をはじめ、
鳥インフルエンザウイルス、季節性インフルエンザウイルス、
花粉などを防いでくれます。
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ダチョウの卵がエボラウイルスに効くしくみ
今回の厄介な相手、エボラウイルスに対しては、
塚本康浩教授ら動物衛生学のグループは、
エボラウイルスの表面タンパク(リコンビナントタンパク)
をカイコの細胞から作成し、ダチョウに投与、
ダチョウの体内で生成されたエボラウイルス抗体を、
ダチョウが産んだ卵の卵黄部分から取り出して、
精製して造り上げました。
エボラウイルスの表面タンパクは、
ウイルスが人間の細胞に取りつくことを可能にしています。
なので感染が容易に起こってしまうのですが、
その「人間の細胞に侵入しようとするエボラウイルスのカギ」を、
エボラウイルスに抵抗できるダチョウ抗体がブロックすることによって、
ウイルスの感染力が失われて、エボラウイルスを防ぐことになります。
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「なぜ、ダチョウなのか?」