羽生結弦選手が上海の空港で着けていた日の丸マスクが話題になっています。
なぜ羽生結弦選手が日の丸マスクを?
フィギュアスケート世界選手権。上海浦東空港に降り立った羽生結弦選手が着用していたのは、マスクの左ほほ部分に日の丸国旗を小さくデザインした「日の丸マスク」でした。
羽生結弦選手の日の丸マスク姿が報道された当初は特に名乗り出るマスクメーカーもなく、なぜマスクに日の丸が?羽生結弦選手の世界選手権への決意表明か?と話題になっていました。
日本スケート連盟の公式マスクなのでしょうか?
日の丸マスクと日本スケート連盟
日本スケート連盟によると、この羽生結弦選手の日の丸マスクは日本スケート連盟公式のマスクではなく、羽生結弦選手が個人的に愛用しているマスクとのこと。公式どころか、活発化されている海外でのテロ活動をふまえ、日本スケート連盟としては「日の丸」や「JAPAN」などがデザインされているウェアやグッズは着用を避けるよう通達しています。今回の日の丸マスク着用でも、羽生結弦選手には注意勧告が行われたそうです。
では、この日の丸マスクの正体は?
完全オーダーメイドの超高額マスク
この話題の日の丸マスクは、愛知県の「くればぁ」社が開発した花粉症対策の高性能マスクでした。一般販売前に以前から同社の製品に問い合わせがあったアスリート数名に先行販売していたマスクで、特に羽生結弦選手のために製造されたものではないとのこと。発売元のくればぁ社も、報道されてから羽生結弦選手の着用に気がついたそうです。
1枚1万1980円のマスク
この羽生結弦選手愛用「限定Pittarich日の丸マスク」、お値段は1枚、11,980円。PM2.5+防菌・防ウイルスの高性能マスクで、何よりその特徴はオーダーメイドのマスク。注文ページには、「鼻の横幅の長さ(立体的に)」「鼻の高さ(目頭~鼻先)」「鼻先から鼻の付け根」「鼻下~アゴ下長さ(口閉じ)」「鼻下~耳たぶ下長さ」と、多岐にわたって細かくサイズを記入する欄が設けられています。しかも5mm間隔です。
▼限定日の丸マスク。画像をクリック▼
おまけに100回は洗って再利用できるとあるので、ぴったりジャストフィットした高性能マスクなら、何でも防御してくれそうですね。
愛知県のくればぁ社が手作り生産のマスク
この日の丸オーダーメイドマスク、活かされた繊維技術によってマスク表面に静電気を発生させない独自の加工が施されています。新型ウイルス対策にも有効ということで、昨年来西アフリカで流行しているエボラ出血熱の感染予防に約1万枚のマスクをアフリカ諸国に無償提供しており、ギニア大使から感謝状が贈られています。
この新型ウイルスにも強いマスクの噂を聞きつけたスポーツ関係者からの、花粉症に悩む選手のためにマスクを、という依頼に応えて、埼玉大学の花粉症研究者の協力のもと、新商品の開発に着手。60ナノメートルの超微小な花粉アレルゲンを99%シャットアウトしつつ独自形状や素材で着用感が良く100回洗って再利用できる「日の丸マスク」を開発しました。
次のページに続きます。